2017-04-23

Plone5をインストール

一度はPloneをあきらめて


まだ、Ploneがver.2くらいの頃にCMSの可能性を探るべく、使用していた時期がありました。ところが、堅牢で自由度が高いことが逆に仇となり、難解に思えてしまい使い続けることを苦しく感じて、、、、使わなくなってきました。情報も大変少なかったです。

その後、もう少し感覚的に使用できるCMSをいくつか利用してきました。
php系でMODX、Drupal、カスタムフィールドの少ないものではWordPressなども利用しました。Webサイトやblogなどを制作するにはWordPressで十分でした。ECや予約システムなどのプラグインも十分に機能してくれます。すぐれたコストパフォーマンスです。
MODXは、テンプレートの記述がピュアで余計なタグ等も入らず、ジェネレートされるHTMLファイルがとてもきれいなものになります。CSSファイルも含めて自分自身で100%コントロール可能です。ディレクトリ型で管理できるので、お客様にコンテンツ追加のアカウントをお渡ししても運用がうまくいきました。大好きなCMSです。
Drupalも堅牢なシステムでフルカスタマイズ可能なCMSですが、基本がweb上でドラッグ・アンド・ドロップで作り上げていくという部分と開発環境から本番環境へのマイグレーションがいまいちつかめず、セットアップの再現性の難しさを感じます。また、認証機能やユーザー管理などを用いてシステムが複雑になるとphpを深く理解してソースを読む必要があります。
単純にphpがわからないというのがそもそもの原因ですが。(^_^;)
私はpythonを利用して開発していますが、Django、web2py、flaskと利用してきて、久しぶりに同じpython系のPlone関連の情報を調べてみました。
基本全部入りでユーザー管理や認証システム、承認システムが堅牢で大変優れています。
このあたりをフルスクラッチで書くのは大変です。バックグラウンドで動いているzopeがよくできたサーバシステムなのでしょう。あれから10年以上が経ち、pythonがより理解できるようになっている今の私にはとても魅力的なシステムに思えました。

ところがインストールでつまづく

もう一度Ploneを試してみよう。
そう思いたち、最新バージョンのPlone5をインストールするためにローカルに環境をつくりました。参照したのはPloneの本家サイトです。
インストール、、、、、error
あれ?
あ、モジュール追加して、インストール、、、、error
これを何度繰り返したでしょうか。(-_-;)
しょうがないVirtualBoxにlinuxのインストールをしよう。
ところが一からインストールまで出来る環境づくりは果てしない旅のようです。やること多すぎて一向に前進しない。
まさか、Ploneのインストールまで到達しないとは思ってもみませんでした。

灯台下暗し

Ploneはもともと日本語の情報ページが少ない上、日本のユーザーグループのサイトもバージョン4を中心に情報が書かれています。ところが、あるページを発見。

PloneDev.VagrantでPlone5を試してみよう

よし、これだ。
そしてなんと、 vagrant up のコマンドだけでインストール完了。
Vagrantを使えば生産性が恐ろしく向上します。
たしかにどんな環境に依存しているのかなどはインストールログをちゃんと見ないとわかりませんが、とりあえず試してみるということなら十分です。素晴らしいです!


Zopeの勉強


Ploneを使用するには実はpythonもHTMLもわからなくても構いません。ブラウザ上でさくさくと堅牢なシステムを立ち上げる事ができます。ただ、やっぱりちゃんとしたシステムを構築するためにはpythonやHTMLその他諸々の知識と経験が必要です。
その肝となるサーバー部分も知っておくと尚理解が深まるでしょう。
その名もzope。一般的なWebサーバーやDBサーバーとはちょっと勝手が違う。
ただ、そのあたりが統合されていることが、今の私には新鮮に思えるし、自然な統合にも思えます。ちょっと勉強してみるべ。
早速zope本を二冊購入しました。
これまで、敬遠していたものに今強く惹かれるのはいったい何なのでしょうか。
安全で堅牢なシステムを作るのに自分の力を過信しないという謙虚さが生まれたのでしょうか。学習コストがかかってもセキュアなシステムをつくることがやはり大事です。